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2012年1月1日 家族で御節

お正月のおせち料理は、お祝い料理(ハレの日の食事)です。
また、おせち料理には一つ一つ、縁起があり、そうした食べ物を口にすることによって一年の安寧を祈ります。
そんなおせち料理は、もともと季節の変わり目とされる「節」に、神に供え物をし、宴を開くという宮中行事で用いられていた料理で「御節供料理」と呼ばれたものです。
お節の語源としては中国から伝わった五節供の行事が奈良時代の朝廷内で節会(せちえ)として行われ、そこで供される供御を節供(せちく)と言われ、元日(一月一日) は、奇数の日が重なる節日の中でも最もめでたい日にあたり、季節の節目というよりも一年の節目にあたるため別格として扱われ、五節句とは別になっています(ちなみに一月の節句の日は、人日(=一月七日)とされています)。

代表的な たづくり

●田作り
かたくち鰯の稚魚を素干しにしたものを「ごまめ」と呼び、五穀豊穣を祈って「五万米」の文字を当てます。また、窒素肥料として田の肥料に撒くことから、田作りとも呼ばれます。
●伊達巻
「伊達」の由来は、伊達政宗の派手好きに由来することなど、諸説があります。巻き物(書物)に似た形から、知識が増えることを願う縁起物。
●金団(きんとん)
「金団」の文字を当て、黄金の団子という意味で、金銀財宝に恵まれる縁起です。栗きんとんは、艶やかな金色の光のように栗とさつまいもの飴で仕上げます。
●昆布巻き
焼鮒や身欠きにしんを一度番茶を煮出した湯で「茶ぶり」してから、早煮昆布で巻き、かんぴょうで結んで煮上げます。巻物は昔の書物になぞらえられて、教養を持つことへの願いです